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2002年4月2日(火)放送分 |
野菜の袋栽培について |
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Q:今朝は、野菜の袋栽培についてのお話ということですが。
A:はい。みなさん、不要になったお米や肥料の空き袋は、そのままゴミとして処分してしまう方がほとんどだと思います。
しかし、それまでお米や肥料が入っていた袋ですから、入れ物として再利用できるのではないかという発想から生まれたのが野菜の袋栽培です。
Q:なるほど、空き袋を鉢の代わりにして野菜づくりを楽しむという方法ですか。
A:はい。普通、ご家庭で楽しむ家庭菜園では、プランターでの栽培が一般的でしたが、プランターでは小さくて、あまり野菜の出来が良くなかったり、夏場は一日に何回もかん水しないとすぐ乾燥してしまうなど、作りにくかったりしていたのではないでしょうか。
Q:ということは、この袋栽培ではそのようなことはなくなり、非常に作りやすいということですか。
A:はい。今までのプランター栽培と違う点は、やや大きめの袋に十分な土を入れて、そこで野菜を育てる点です。
培土や肥料などの20 ℓサイズの袋ですと、果菜類を1株植えるのにちょうどよい大きさで、深さも十分に確保できます。
Q:そうですね。考えて見ますと、この深さを確保した縦長のプランターはあまりみかけませんねぇ。
A:はい。おまけに手軽に移動もできるので、日当たりが抜群で風通しも良いカーポートの屋上や二階のベランダなどで野菜づくりが楽しめ、家庭菜園にはうってつけと言えそうです。
Q:具体的にはどのような方法で作ればよいのですか。
A:はい。方法はいたって簡単で、ビニール製の袋の底の両端を2cmほど切って排水穴を作るだけです。
あとは、袋が安定して立っていられるように、何袋か並べた袋の両端を大型のプランターなどで挟むと、ちょっとやそっとでは倒れる心配はありません。
Q:たったそれだけで良いのですか。
A:はい。水やりの加減は、その日の野菜の顔を見ながら判断して与えなければいけないので、その辺が難しいとは思いますが、プランター栽培よりは土の量が多いので、幾分かはやりやすいかと思います。
Q:プランター栽培よりは失敗が少ないということですが、さらに失敗を少なくする方法はありますか。
A:はい。方法としては、土の中の通気性や排水性を更に高めることで、根の呼吸作用を非常に盛んにさせることで、さらに失敗を少なくすることができると思います。このようにして根の呼吸作用が盛んになりますと、肥料や水の吸収が盛んになり、その効果で葉の働きも盛んになります。
具体的な方法としては、ビニール製の袋ではなく麻袋や南京袋などを利用することがさらにいいと思います。ただし、排水性が良すぎるので使用する土を粘土質のものに変えたり、堆肥の量を増やすなどの工夫は必要です。
Q:では、この南京袋に詰める土ですが、どの様なものが良いのでしょうか。
A:はい。まず、土の準備は3週間くらい前には行ってください。
次に混ぜ合わせる土の具体的な内容ですが、南京袋は大きいので約40kgの土が必要です。内訳としては、黒土を24kg、川砂を8kg、腐葉土または堆肥を4kg、バーミキュライトまたはピートモスを4kg、苦土石灰を70g準備してよく混ぜ合わせます。
これを、種まきの3週間前までに準備して、袋に詰めれば結構です。
Q:分かりました。皆さんも是非、袋を使って最高の野菜づくりに挑戦してみていただきたいものですね。
オクラ |
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