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2020年10月28日(水)放送分 |
【技術情報】種ばれいしょの管理 |
[現在の状況]
・鹿児島県の春バレイショは、約2,000haの栽培面積を誇ります。
・現在、種芋の植え付けがスタートしているところですが、「種芋半作」とも言われるように、種芋の良し悪しが、収量や品質などに大きく影響します。
・特に、「ジャガイモシストセンチュウ」や「ウイルス病」などの病害は有効な防除手段がなく、収穫量が落ちたり、周囲の畑へ二次感染したりしますので、植物防疫官からお墨付きをいただいた種芋を使うようにしましょう。今年はみどり色の「検査合格証票」というシールが張られておりますのでご確認ください。
[種芋が届いてからの作業]
・まずは長旅で疲れている種芋を回復させるため、すばやく開封して新鮮な空気を与えてください。そして、腐敗が無いか、品種の違うものはないかなどをご確認ください。試しにいくつか切断することをおすすめいたします。
・万が一、腐敗があった場合は、健全な種芋に伝染する恐れがあるため、すぐに取り除き、購入したJAへご連絡ください。
・鹿児島では秋でもまだ暑い日が続きますが、特に取扱いにご注意頂きたいのが、高温障害です。
直射日光のあたる場所で保管したり、雨よけにビニールシートをかぶせたりすると、種芋の中心部分が黒く壊死する症状が発生する場合があります。屋内で、風通しの良い場所で保管していただくようお願いします。
[種芋の消毒]
・種芋消毒はばれいしょ生産では重要な行程ですので、確実に実施してください。
・使用する薬剤は、最寄りのJAや営農指導員にご相談ください。
・指定された処方に従って使用しないと、芽の障害や発芽不良等を起こすこともあるため、JAや関係機関の指導のもと、必ず正しく使ってください。
[浴光催芽]
・種芋の発芽を揃えて、安定した収量・品質を確保する方法として「浴光催芽」という技術があります。これは、明るく乾燥した場所で、丈夫な芽を発達させる方法です。20?30日ほどかけて、長さが3?5ミリの太くて強い芽を育てます。
・ビニールハウスの中などで行うときは、先程お話した高温障害が発生しやすくなるため、十分に換気を行ってください。
・鹿児島県は南北600kmと広いので、それぞれの地域に適した時期での植付け、管理を行ってください。
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