★春の七草の由来★
1月7日の朝に七草粥を食べる風習があります。平安時代からこの習慣があったようです。平安時代に書かれた清少納言の「枕草子」には、"七日の若菜、六日、人の持て来・・・"という一文があります。正月6日から7日にかけての行事で6日の夜はヒイラギなどの刺(とげ)のある木の枝や、蟹のはさみのようなとがったものを戸口にはさんで邪霊を払い、七草叩きといって、唱えごとをしながら七草を包丁でたたき、粥を炊き込みます。7日の朝、歳神に供えてから家族で食べると万病を払うとされていました。正月のごちそうで弱り気味の胃を休めるという知恵から始まったという説もあります。
♪七草の効能♪
●セリ:セリ科。増血、解熱、健胃、整腸、降圧作用がある。
●ナズナ:アブラナ科でペンペングサのこと。解熱、利尿作用がある。
●ゴギョウ:菊科。痰、咳に効果がある。
●ハコベラ:ハコベ科。たんぱく質やミネラル等栄養分が豊富である。
●ホトケノザ:タビコラとも言い、越年草。解熱、解毒作用がある。
●スズナ:いわゆる「蕪(かぶ)」です。利尿、便秘、消化吸収を促進する。
●スズシロ:大根の葉のこと。利尿、便秘、消化吸収を促進する。